泣きたいなと思っていった映画でした。ハシケンさん音楽だし。
 『朱花(はねづ)の月』
 ストーリーも、映像も、音楽も、俳優も好きなのに。
 言葉の抑揚のなさ?聞き取りずらさ?少なさ?
 感じているのに、揺さぶられているのに、感情が出てこない。
 泣けずじまい。
 映像はとても、とても好きなんだけど・・・。不全感。
 『おんな』を突き付けられた。

 泣くことはできなかったけれど、20代の頃のいいようのない寂しさがよみがえってきた。
 一人でいるには、せつなくて、せつなくて。
 そんな気持ちがわいてきて、びっくりした。

 映画のせいではないかもしれない。

 ちゃんと 悲しめるようになったのかも。